寝る前に化粧水などでいくらお肌を保湿をしても、翌朝には乾燥で口元が粉を吹いていたり
外気に晒されていると、肌が乾燥してカサカサしていて突っ張ってしまう症状があったり
乾燥してお肌が敏感になり、ピリピリとした刺激が出たりと
季節関係なく、あらゆる場面で乾燥というものに悩まされる方は多いでしょう。
特に女性の場合、男性と比べて皮脂の分泌量が少ないので乾燥のトラブルは多いです。
更に年齢と共に皮脂の分泌量は減っていきますが、実際は年齢に関係なく若い人でもお肌の乾燥に悩まされています。
皮脂は充分出るのに、乾燥はする。
そんな方はセラミド不足に陥っているのです!
1.セラミドの正体、その役割とは?
最近はセラミドが配合されたスキンケア商品が次々と販売されていますが
セラミドというものがどのような成分なのか、まだよくわからない方がたくさんいらっしゃると思います。
セラミドは本来、お肌の表面の1番上にある角質層に存在しているものなのです。
角質層とは核を持たない角質細胞の集まりで、やがては垢として剥がれ落ちていくものであり、水分が逃げるのを防いでくれたり外的刺激から守ってくれたりする役割があります。
そのレンガの様に積み重なっている角質細胞の間に、セメントの様に存在しているのがセラミドです。
そのセメントであるセラミドが何らかの理由で少なくなってしまうと
レンガの間から水分が逃げてしまい、お肌が乾燥してしまうのです。
更には角質細胞に隙間が出来てしまうので、外的刺激を受けやすくなってしまい、外気に触れたりいつも使っているお化粧品を使うだけでも、かゆみや赤みが出てしまうなどの敏感肌になってしまいます。
2.セラミドを減らさないようなお肌にしていきましょう
皮脂と同じく、セラミドを合成する力は年齢と共に減っていきます。
ですが若い人でも乾燥肌が多いというのは、やはりセラミドが少なくなっているという事です。
何故セラミドが少なくなっているのかと言いますと、それは日頃の過剰なスキンケアで、セラミドも一緒に落としてしまっているからなのです。
クレンジングで汚れを落とそうと、オイルタイプのものを使ったりガシガシと肌を擦ってはいませんか?
強めにクレンジングは汚れもセラミドも落としてしまいますので、ジェルタイプのものを使ったりなどソフトなクレンジングを心掛けましょう。
また、界面活性剤を多く含む化粧品もセラミドを奪ってしまうものなので、使用を控えましょう。
界面活性剤とは、混ざり合わないと言われる水と油の橋渡しをしている成分です。
メイク(油分)を油分で落として、水で洗い流すという事が出来るようになるため、クレンジングや泡立ちの良い洗顔などに含まれています。
更には、リキッドファンデーションにも多く含まれています。
界面活性剤自体は悪いものではないですが、多く含まれているものに関しては注意しましょう。
3.セラミド不足のお肌にはセラミドを補うことが大切
セラミドが少なくなってしまったお肌でも、スキンケアでセラミドを補うことが出来ます。
セラミドは水に溶けにくい成分で、化粧水等の水っぽいものには高濃度に配合出来ません。なので化粧水よりも、とろっとしたタイプの美容液を選んで使いましょう。
セラミドと書いてあるものでも、本物のセラミドが入っているとは限りません。
成分表示を見て、セラミドの後に2,3,6,10等の数字が書いてあれば本物のセラミドです。
紛らわしいものが多いので、見極める際には注意しましょう。
更にセラミドは化粧品原料の中でも比較的高価なものになります。
なので、安価な美容液にはセラミドの濃度が低めの可能性があります。高濃度にしっかりと配合されているものを使うには、3,000円以上の美容液を選びましょう。
セラミドが配合された美容液で保湿してあげる事が、お肌のうるおいを保つための最高のケアと言えます。
4.保湿には水やとろみではなく、セラミドを!
保湿のためにスプレータイプの化粧水を頻繁に使ったり、とろみが入った(セラミドが入っていない)しっとりタイプの化粧水を使ったりする人はたくさんいます。
ですが頻繁にスプレーしたり、スチームを当てたりしても、それらには保湿成分はほとんど含まれておらず、お肌に水分だけを与えてしまっている事になります。
水分だけではものの数十分で蒸発してしまいますので、保湿をする目的としてはあまり意味がありません。
しっとり系の化粧水は、キサンタンガムというとろみ剤が入っているためです。
キサンタンガム自体は保湿成分ではないため、とろみがあってしっとりとした感じにはなりますが、こちらも保湿効果は期待出来ません。
セラミド等の保湿成分が入っていなければ、あまり意味がないでしょう。
乾燥に悩まされている方でセラミドの化粧品を使った事のない方は、現在使っている化粧品を見直していただき、セラミド配合した化粧品に目を向けてみてはいかがでしょうか。
また極度の乾燥肌で、セラミド配合の化粧品を使っても乾燥が改善されない方は、エステでセラミドの美容液を導入してもらうのも良いでしょう。
電気の力で、ただ塗るだけでは届かないお肌の奥の真皮層にまでセラミドを届かせることが出来ますので、ホームケアに併せてスペシャルケアとして取り入れる事をオススメします。